日本人は何歳まで生きているの? ― 平均寿命から考える保険の入り方
こんにちは。
みちこ先生です。
みなさんは先月のシルバーウィークをどのように過ごされましたか?
敬老の日もありましたので、私は子どもを連れて父母の家でにぎやかにご飯を食べてきました。
そこで、今回は「日本人の平均寿命」について考えてみたいと思います。
「平均余命」をご存知ですか?
いま私は「平均寿命」という言葉を使いましたが、みなさんは「平均寿命」の他に、「平均余命」という言葉があるのをご存知ですか?(「余命」は「よめい」とも「よみょう」とも読みます。)
よくニュースで耳にするのは『平均寿命』の方。
では『平均余命』とは何でしょう?
辞書では二つの違いをこんな風に解説しています。
平均寿命
へいきんじゅみょう
life expectancy
ある年の男女別にみた年齢別死亡率が将来もそのまま続くと仮定して、各年齢に達した人たちが、その後平均して何年生きられるかを示したものを平均余命(よめい)mean expectation of lifeといい、出生時、つまり0歳時の平均余命をとくに平均寿命という。
よく「日本人の平均寿命がまた延びました。」とニュースでやっているのは、0歳児がその後何年生きられるかの平均を示しているんですね。
生命表を見てみよう!
ではアラフォーの私(汗)があと何年生きるのか、という平均余命は?
これは厚生労働省が発表している「簡易生命表」を見ると知ることが出来ます。
(※出典元:厚生労働省HP 平成26年度簡易生命表より一部抜粋)
これを見ると、0歳時の平均余命が86.83年。
つまり86.83歳まで生きるということですね。
これがいわゆる平均寿命です。
そしてアラフォー女子の私は・・・。
40歳女性の平均余命は47.55年。
ということは、 40歳 + 47.55年 = 87.55歳まで生きるのが平均、となります。
ちなみに、
65歳女性の平均余命 24.18歳。(89.18歳まで生きるのが平均)
80歳女性の平均余命 11.71歳。(91.71歳まで生きるのが平均)
80歳まで生きた人はあと11~12年生きるが平均、というのはスゴイですねー。 あくまでも平均ですから、もっともっと長生きする人がたくさんいる、ということです。
でも、ここで私が気になったのは65歳の平均余命。
65歳から約24年生きるというのは、かなり長い。
だって私が社会人になってから、たーくさんたーくさんの時間仕事してきました。
子育ても頑張って、何百回何千回と家族のために晩御飯を作ってきましたが、それでも新卒から約20年間の話。
これよりも長い時間が老後に控えているわけです。
つまり老後とは単なる「現役時代がんばった最後のオマケ」ではなく、老後という人生がもう一度ある、まさに「セカンドライフ」と言葉がピッタリなんだなーと思います。
平均余命からわかる、正しい生命保険の入り方2つ
この平均余命を知ったうえで、ぜひ自分の生命保険の入り方に生かしてほしいわけですが、 ポイントは大きく2つ。
①やっぱり更新型はきびしい・・・
更新型とは、10年毎くらいに更新があり、掛け金が上がり続ける保険のこと。
最初に契約するときには比較的割安な掛け金で加入できるので若い方が初めて保険に入るときなどに選ぶケースが多い保険です。
でも10年ごとに掛け金が上がるわけですから、当然50歳、60歳、70歳になっても更新するたびに掛け金が上がり続けます。
当然少しずつ年収も上がっているでしょうから、無理なく払えるかもしれません。
しかし、アラフォーの私の平均余命を考えると、老後生活に入ってからも、少なくとも2回は更新があるみたい。
とても保険を安心して続けられる状態ではないですよね・・・。
安心を得るには終身保険、と思います。やっぱり。
②老後貯金を平均寿命では考えない!
最近は老後のための資産運用セミナーなどが活況で、銀行や生命保険会社、独立系FPなどもたくさん主催しています。
それだけみなさん老後の暮らしに興味を持ち始めているんですね。
しかし、ここで話される内容のほとんどは 「女性の平均寿命は86歳です。それまでの必要生活資金を用意するには・・・」 と言うセリフ。
平均寿命でお金が尽きてしまっていいんですか?
まず、平均寿命ではなく、平均余命で考えると86歳より長生きするわけですし、あくまでも『平均』なので、もっともっと長生きする可能性があるんだ!と気付いてほしいのです。
平均寿命まで生きたら、あとはピンピンコロリ(古い?)が理想ですが、人生はそんなにうまく行かないもの。
長生きしても大丈夫なセカンドライフ資金を準備したいですし、そのためには1円だって無駄な保険料を払っている場合じゃない!とみちこ先生は思うのでした。